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RED STONE 増殖☆寄生日記

RED STONE 増殖☆寄生日記

謎の民族:ロマ



 このゲームを始めて各地を回っているうちに、とても不思議に思うようになったことがありました。

 「ロマ」って一体何者なんだろう???





 どの街がどこの国なのかさえ分かりにくい、国境の存在感が希薄なフランデル大陸。
それなのにロマだけが自分の民族を主張しています。



 
『フランデル大陸におけるロマたちの位置づけとはどういうものなのだろう?』
 プッチニアの小説を書くにいたって、ちょっと掘り下げて設定をつけてみることにしました







 まず以下の二点から、ロマ=ユダヤ民族とイメージしました。

1.動植物と話せたり、精霊を操る力
 ソロモンの指輪というのをご存知でしょうか?
 BC1020年頃、ヘブライ人(⊇ユダヤ人)が建国したイスラエル王国。ソロモン王はその最盛期に活躍した王様です。彼は動物や植物、魚と話が出来るという魔法の指輪を持っていたと言われています。また精霊を自由に操れたとも。
 要するにテイマサマナですよね?

2.民族のアイデンティティー
 ソロモン王の死後、王国は多数派のイスラエル王国(北部)と少数派でダヴィデの直系であるユダ王国(南部)に分裂しました。北のイスラエル王国はBC722年にアッシリアに滅ぼされ、南のユダ王国はその後新バビロニア王国に滅ぼされました。
 普通亡国の民というのは自然に他の国になじんでいくのものですが、ユダヤ人は違いました。バビロン捕囚、さまざまな国からの支配や迫害に苦しみつつも、純血を尊び、ユダヤ教を固持することで何千年もの間、民族としてのアイデンティティーを失うことはありませんでした。




 また、ビガプール黄金色の小麦亭にいたロマジカルバンドはジプシーのようでもあります。

ロマジカルバンド1.jpg ロマジカルバンド2.jpg

ロマジカルバンド「こんにちは。ロマ文化を広めようと、あちこちを訪ねゆくロマジカルバンドです。」
ロマジカルバンド「私たちロマは、どの国家にも属しておらず、比較的自由に行き来することができます。ただ、自分のことを見ている世間の目をきにしなかったらですがね。」

 ロマジカルバンドはジプシーのように国に縛られること無く、歌舞音曲に占いや雨乞いなどの芸を売って日銭を稼ぎながら街から村へと幌馬車で移動して暮らしている。町の人間は土地や私有財産に縛られない、彼らの誇り高く自由な魂に惹かれながらも、侮蔑と差別の目をむける。
 そう考えると上記のセリフの意味が通じます。





 動物やモンスターと心を通わせることのできるビーストテイマー、召還獣を呼び出すことの出来るサマナー。これらの特殊能力を持つものがロマからしか生まれないという理由、そして民族がアイデンティティーを失わなかった理由が彼ら独自の宗教にあるとすると納得いきます。
 さらに亡国の民ロマが迫害された歴史を持つ民族だと仮定すれば、ビスルが何故あんな辺境の地、しかもモンスターひしめく赤山を越えた場所に作られたのかということの謎も、迫害から逃れるためということで説明がつきます。




 以上の理由から、私の小説の中のロマはユダヤ人とジプシーを混ぜたようなものとして捉え、小説のプロットを作りました。




 亡国の民のけして叶えられない望郷の想い、その切なさと哀しみをロマに感じていただければ幸いです。












<プロット完成後の驚き>

 話をあらすじを決め、肉付けのためにジプシーの楽器などについて調べようとパソコンで検索してちょっとびっくりしました。

    ジプシーとは

 本当にジプシー=ロマだったんですΣ (´Д`ノ)ノ


 レッドストーン世界の設定を考えた人と心が通じ合った気がしました(*ノωノ)キャー 


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